蓬 よもぎ 2019 2 11

 ニュースでは、作家で経済評論家の堺屋太一氏が、
2月8日死去したと報道されています。
 私は、堺屋氏が2003年ごろ、
「21世紀は、価値革命の時代である」ということを、
著書で述べていたことが印象に残っています。
 私も、2005年に、ある本を読んだ感想として、こう書きました。
今までの資本主義は、お金や労働力が資本となってきました。
しかし、これからの資本主義は、「知識」が資本となるでしょう。
「知識資本主義」(アラン・バートン=ジョーンズ)
(KNOWLEDGE CAPITALISM by Alan Burton-Jones)
 それにしても、人を見送るということは、さびしいことです。
私の好きな漢詩を堺屋氏に送ります。

班馬鳴 2005 1 17

青山横北郭
白水遶東城
此地一為別
孤蓬万里征
浮雲遊子意
落日故人情
揮手自茲去
蕭蕭班馬鳴 

李白 「送友人」

街の北方に、青々とした山が横たわり、
東方には、夕陽を受けて、白く輝く川が流れている。
今、この地に別れを告げて、
一本のよもぎが、風で飛ばされていくように、
君は、遙か彼方へと旅立っていく。
ぽっかりと空に浮んでいる雲は、旅立つ君の心のようであり、
沈みかけている夕陽は、私の心を表わしているようでもある。
別れの悲しみを馬のいななきが告げる。




























































スマートフォンのトップページへ